鹿追犬としての留学が無事に終わりました。
2020年11月11日
もりずむでは、林業、農業における獣害対策として「鹿追犬プロジェクト」を4年前から取り組んでいます。
獣害問題については、以前は「人間と野生動物の棲み分け」が自然と出来ていて、人の住む里エリアまで野生動物が多数出没することはなかったのですが、高齢化と過疎化によって人間の活動頻度、活動エリアが減少したことが起因して、その棲み分けが崩壊してしまった結果、獣害が本格化したと考えています。
そこで、これまでの防獣ネット、電柵、ワナなどの局所的、限定的な対策とは別に、犬による追い払いを行って、人間と野生動物の棲み分けを再構築することを目指して「鹿追犬プロジェクト」を立ち上げました。
この鹿追犬は、野生動物だけを追い払い、人間および家畜、ペットなどには危害を加えないように訓練することが必要となります。
その訓練は、福井県で以前から独自に鹿追犬を養成、パトロールを実施されている篤志家に引き受けていただき、人間への服従の徹底、また、野生動物の匂いを探り追跡・格闘する能力などを養成していただいています。
今回は、4頭目として1歳半の雄犬「カイ君」が、9月末から1ヶ月間の留学をして訓練を受けてきました。
この1ヶ月ですっかり風格が出てきて、本当に頼もしい限りです!
カイ君、1ヶ月の留学ご苦労様!
これから、津市の山林で、みんなのために力を発揮してくださいよ〜🎶
そして篤志家のOさん、いつも快く訓練を引き受けていただき、本当にありがとうございます!