鹿追犬によるパトロールを現地案内しました。

2020年02月10日

獣害対策として「鹿追犬プロジェクト」に取り組んでいます。

鹿、シシ、猿などによる農業、林業の被害は、高止まりした状態で、

さらに、林業の被害は、林業が衰退しているので森林内の食害が顕在化していないだけで、本当は増えている傾向にあると感じています。

したがって、防獣ネット、狩猟、電柵などによる従来の対策だけでは限界があります。

獣害は、従来、人間と野生動物との間にあった「暗黙の棲み分け」が無くなってしまい、人間の生活領域にまで野生動物が進入してしまっていることで生じています。

そこで、「鹿追犬プロジェクト」は、犬のよる追い払いを行って、

「人間と野生動物の棲み分け」を復活させようというものです。

3年ほど前から、自前でワンチャンを飼育、福井県の協力者に訓練をお願いして、

自分たちの山林、田畑を中心にパトロール、追い払いを継続的に実施しています。

最近では、近隣の住民からも「うちの近くに鹿が出たから追い払って欲しい」というようなお願いをいただくようになり、地元での理解も深まってきました。

そして、先日は、三重県議会議員さん、行政などの方々が美杉に見学に来られ、

獣害の現状、鹿追犬のパトロール状況などの現地視察、意見交換もさせていただきました。

獣害対策としての「鹿追犬プロジェクト」の理解が、徐々に、でも確実に深まりつつある、ということを実感いたしました。

ありがとうございます。