もりずむの木・構造材の検査を受ける準備をしました。
2020年09月02日
お住まいの構造材(柱、土台、梁桁)として、もりずむの木をご注文いただきました。
ありがとうございます!
そして、その材料検査を受けるため、今日はその準備をしました。
必要部材のサイズ、数量の一覧表「木拾い表(きびろいひょう)」を基に、1本ずつ検品の上、構造上適した部材を在庫から選び出します。特に、「化粧材」と言って、壁などで隠れずに完成後も見える部材については、その部材の見え方を図面から読み取って、その見え方に合わせた最適な部材を選びます。
もりずむの木の構造材は、元は樹木という生き物ですから、1本ずつに個性があり、色合い、節の具合、曲がり、木目などの表情がそれぞれに違っています。それらの表情を1本ずつ見ながら、どこのお部屋のどこの位置に使うのがベストかを判断していきます。そして、選んだ部材の小口には、木拾い表の番号と平面図の位置番号を明記します。
そして、材料検査で1本ずつ確認していただくために、倉庫内に横1列にズラリと並べていきます。そして、それと同時に、乾燥具合、含水率が適正かどうかも確認します。
これで、検査準備完了です。
” 四寸角(よんすんかく)” と言われる「縦120mm × 横120mm」の正方形断面の柱であっても、樹齢は50年生以上の樹木が必要となります。梁桁に至っては、樹齢80年生以上のものが必要となります。
植林されてからそれだけの長い期間、大事に育てられた樹木ですから、その間の林業としての営み、そして何よりそれだけ育った樹木の命をいただくということ。
その事実に感謝し、しっかりと心で受け止めたいと思っています。
なので、もりずむの木を大事に使っていただけるように、
その個性を見ながら最適な場所に割り振って行くことを、いつも心がけています。