杉の床板製品の検品・梱包、原板の管理をしました。
2023年03月18日
今日は午前中に、モルダー加工を終えた杉の床板を検品、梱包を行いました。
加工板のサイズは、厚み15ミリ、有効幅120ミリ、長さ2m。
側面に凹凸加工がしてあり、左右の板同士で嵌め合わせると、
左右相互の板に隙間が生じず、固定されて安定した床を作ることができます。
その杉板を1枚ずつ、表裏を目で確認、さらに表面については
手のひらで端から端まで触って、表面の仕上がり状態を確認します。
手の平で触れることで、目視だけでは見抜けない割れ、ささくれ、ケバを見つけることができます。そこを、ペーパーサンダーなどで滑らかになるように仕上げます。
そして午後には、立て掛け天然乾燥中の原板について、含水率を測定、
乾燥具合を確認しました。
まだスタートしたばかりなので、含水率は30〜70%と高いですが、
2ヶ月ほど乾燥することで、20%以下にまで落とすことができます。
乾燥する時の季節、天候にも大きく左右されますが、基本は時間をかけて慎重に乾燥させます。
また、原板のトレーサビリティを確保し、伐採地の番号を記入しておきます。
伐採地ごとに台帳をつけており、伐採日、葉枯らし期間、玉切り、山からの搬出日、工場での粗挽き製材日、ストックヤードへの運搬日などの記録を残し、もし原板に虫食い、カビなどの異常が発生した場合の原因追求、品質向上が図れる工夫を図っています。