原板の等級選別作業をしました。

2020年03月10日

「月齢伐採+葉枯らし100%天然乾燥」の杉板を作るのには、原板の乾燥、等級選別、節穴処理、モルダー加工、仕上がり検品、梱包などの工程が必要となります。

今日は、原板の等級選別作業をしました。

選別基準は、含水率および手で実際に触って、乾燥状態をチェックしてから、

大きく次の3つに分類します。

①節が無い、あるいは生き節だけで節穴処理をしなくても大丈夫な綺麗なもの。

②死に節、あるいは抜け節があり、そのままでは床板、壁板などに使えない、後で節穴処理が必要なもの。

③上記以外の欠点の多いもので、割れ、死に節・抜け節が多い、ムシの食痕がある、あるいは、木肌の色が著しく悪いもの等。

上記の①及び②については、床、壁、天井など表面に使える板材としてモルダー加工することになります。

③については、下地板といって、見えなくなる裏側に設置して利用します。お住まいの「縁の下の力持ち」として、重要な役割を担ってもらいます。

また、③については、板の長さが4mの場合、半分の2mで評価すれば上記の①あるいは②に該当する、ということであれば半分にカットして利用します。

板も、構造材の柱、梁桁などと同じで、「木の命」からの頂き物です。

1枚1枚が、個性豊かな表情を持っているので、

その個性を生かして大切な使い方を心がけたいと思っています。