『香り』の研究調査に「もりずむの木」を使っていただきました。
2018年02月28日
木材は、住まいなどの柱・土台・桁・板、木工品、楽器、あるいは薪などの材料として広く利用されていますが、木材を使うと、気分がスッキリする、癒される、といった健康面への効果があることが最近注目されるようになりました。これは、ストレスが多い現代社会にあって、木材を、「触れる、見る、匂いを嗅ぐという五感で素直に感じる」ことで、心身を健全に維持できることの重要性が認識されるようになったからです。
そこで、林野庁・森林総合研究所では、2年前から「人間の快適性に及ぼす木材の触覚、視覚および嗅覚刺激の効果の解明」プロジェクトをスタートされ、この度、そのプロジェクトの調査・研究の成果報告会が行われました。
その嗅覚に関する研究には、「もりずむの杉」が床板としてご利用いただきました。
その研究成果として、床板設置後2年間経過しても、リラックス効果が認められる香りが発散、維持されていたことが分かりました。今回は天然乾燥と人工乾燥の比較はなかったので断言は出来ませんが、私達としては「もりずむの木」が天然乾燥であることが大きく関与しているのだろうと思いました。
また、研究プロジェクト全体としても、「木材が、触覚、視覚、嗅覚を通じて健康・精神面に良い影響を与える」ことが分かりましたが、また新たな課題も多く見つかりました。世界的にもこういった研究は、まだまだこれからの研究分野だそうです。
今後の調査・研究が楽しみです。
また、余談ですが、今回の成果報告会は、東京大学農学部で行われました。あの天下の「東大」構内で講義を受け、赤門、安田講堂、そして「ハチ公と上野教授の銅像」など歴史的な場所も観れました。そして、学生食堂で懇親会も開催、近所の酒屋までビールの買い足しに走るなど、まる一日「東大生」気分を味わった(笑)、大変貴重な1日でした〜♪
どうもありがとうございました〜!