もりずむの想い

設立の背景

『森と林業を元気にしたい』

 今、林業は衰退をきわめています。林業が衰退すると、中山間地域の暮らしが成立できなくなるばかりでなく、適正な管理がなされなくなった「放置林」が増え、森林の荒廃が進み山地の崩壊、土砂災害などを引き起こしています。
日本の森林は国土面積の7割を占めていますが、その森林の約半分は人工林です。その人工林の荒廃が著しい。これは林業だけの問題ではありません。国土保全からも重大問題なのです。
森林の荒廃は、大雨が降れば洪水、山地崩壊、土石流を引き起こし、また日照りが続けば渇水を引き起こします。また、本来、河川を通じて海に供給される森林の有機成分が減ることで海洋資源の枯渇にも結びつきます。
では、林業を再生して放置林を健全に戻すにはどうすればいいのでしょうか? 
林業衰退の大きな要因は、木材価格の低迷および事業収益性の低下にあります。山での立木価格は約30年前(1980年代)の実に6分の1まで下がりました。これは、関税の撤廃による北米、アジア、北欧からの輸入材の流入によります。従って、この現状を打開するには木材価格の適正化が何より必要です。
 そこで、木材の付加価値を高めた木材の製造販売を通じて、木材価格の適正化を目指そうと考えました。現在では効率の悪さや在庫リスクの大きさからほとんど途絶えてしまった「月齢伐採」、「葉枯らし天然乾燥」という伝統的林業があります。この方法は、木材が本来持っている長所〜色艶、粘り強さ、耐久性、防蟻性、香り、セラピー効果〜を最大限引き出すことが最近の調査研究で確認されつつあります。これを積極的に取り入れようというものです。
また、林業全体の収益性を向上するために、各種事業を複合化することを考えました。「不用木」はもちろん豊かな「森林空間」も有効利用して、換金化できるような事業を組み合わせるということです。
具体的には、伐採現場や製材工場で不用木・端材が発生しますが、それらを利用した薪・木工品の製造販売。また、セラピー効果の高い森林空間を利用した「林業体験」、「企業の森」などの事業です。
 このように、木材価格の適正化ならびにいくつかの事業を組み合わせて複合化することで『食っていける、儲かる林業』を立ち上げようと考えました。

『暮らしと森を繋げたい』

一方、人々の暮らしにおいては、化学物質が氾濫し、化学物質過敏症、アレルギー症などの疾患が蔓延しています。また、過度な競争社会の中で余裕を失って心身バランスを崩し、引きこもり、ニートなどの社会問題が顕在化しています。この社会状況の中で、暮らしの中に安全・安心な拠り所、心身バランスが回復できる場所、空間が求めれています。
 木材には鎮静・リラックスなどのセラピー効果、調湿効果、空気浄化作用などがあり、木材が暮らしの中に普及すれば暮らしの安心・安全、健康に大きく貢献できます。また、森林空間そのものも、森林浴を通じて、心身のリフレッシュを図り休養・保養効果が期待できます。
 そこで、もりずむの様々な事業を通じて、人々の暮らしと森を繋げて、安心・安全、健康な暮らしづくりに貢献しようと考えました。

以上の考えに賛同する仲間が集まって、「特定非営利活動法人もりずむ」は設立されました。

設立:2012年12月5日

使命

  1. 「食っていける、儲かる林業」を確立して、森林と中山間地域を元気にします
  2. 暮らしと森をつなげて「心身ともに健康な暮らしづくり」に貢献します

戦略:上記の使命を達成するために次のような戦略を立てました。

【食っていける、儲かる林業の確立】

  1. 付加価値を高めた木材により木材価格を適正化する
  2. 端材・不用木、森林空間の有効利用により収入源を複合化して収益性を改善する
  3. 有効な獣害対策により「野生動物と人間の住み分け」を再構築する 

【心身ともに健康な暮らしづくり】

  1. 安全・快適な ”無垢の木材”を暮らしの中に広く普及する
  2. “豊かな森林空間”を人々が楽しめる場として提供する

具体的事業:戦略を遂行するための具体的な事業は次のとおりです。

【食っていける、儲かる林業の確立】に向けて 

  1. 主軸事業:「もりずむの木」
    伝統的林業「月齢伐採+葉枯らし天然乾燥」+「トレーサビリティ確保」に取組み、上質で信頼性の高い付加価値を高めた木材の製造販売によって、木材価格の適正化を目指します。
  2. 収入源の複合化事業:
    1. 不用木・端材の有効利用 →「”もりずむのマキ”の製造販売」および「木工品“mocori”の製造販売」 
    2. 豊かな森林空間の有効利用 →「木こり体験ツアー」、「企業の森」など
      これらの事業を複合的に行って収入源を増やし、全体の収益性の改善を目指します。
  3. 有効な獣害対策を確立して森の野生動物と人との棲み分けを再構築 →「鹿追犬プロジェクト」
     過疎化が進む山間地において、従来は人里離れた山地奥部に生息していたサル、鹿、イノシシなどの野生動物が山から下りてきて、森林および田畑を荒らす獣害を頻発するようになりました。20年前には人家周辺に出没することなど滅多になかった野生動物が、今では人家近隣に生息し、田畑を荒らし、森林の樹木を、それも樹齢80年生のヒノキであっても根元を食い荒らすようになりました。根元が食い荒らされた樹木は木材としての商品価値を無くし営々と育て上げた先人たちの努力が台無しになってしまい、さらに林業への意欲がそがれる、という悪循環になっています。この原因は、人間がニホンオオカミを絶滅し、野犬を駆逐してしまい生態系バランスを壊してしまったことです。以前は維持されていた「野生生物と人間の住み分け」が失われてきたのです。従来の獣害対策としての防獣ネット、電柵などは、あくまでも局所的、限定的なもので森林全体の有効策とはなっていません。そこで、もりずむは「住み分け」が重要なポイントであると考えて、犬による追い払いによって住み分けを再構築しようと「鹿追犬」の育成を進めています。「鹿追犬プロジェクト」により野生動物が山地奥部に戻り、野生動物も人間の暮らしも共に安心、快適になることを目指します。

【心身ともに健康な暮らしづくり】に向けて

もりずむの木を建築材、木工品、薪などとして“無垢な木材”を暮らしの中に広く普及することで、安全・安心・快適な暮らしづくりに貢献します。
また、「木こり体験ツアー」、「企業の森」などを開催して森林空間に人々を呼び込んで、さまざまに森の中で楽しみながら子供、大人を問わず、豊かな感性を育み心身の健康増進、リフレッシュに貢献します。

会員募集

もりずむ会員は、次の2つに分類されています。
「正会員」は、もりずむ活動に賛同し主体的に参加できる方。「賛助会員」は、活動趣旨に賛同して活動資金等の面で協力してあげましょうという方。
そんな方々、ぜひご入会をお待ちしています!
一緒に、森、林業、木材、木工を楽しんでいきましょう〜♫

分類 入会金 年会費 議決権 備考
正会員 なし 5,000円 有り 活動に主体的に参加する意志をお持ちの方
賛助会員 なし 3,000円/口 なし 活動を賛助、資金面などで支援したい方。
  • ※賛助会員は、お一人様3口以上入会していただいた場合は、年1回口数に応じて景品を送付いたします。

団体概要

名称 特定非営利活動法人もりずむ -くらしと森をつなぐ会-
英文名称 Specified Non-Profit Corporation Morhythm
–Society of connecting living and forest-
法人登記 2012年12月
住所 〒514-0821 三重県津市垂水1389-1
電話 090-5458-6898
事業目標
  • 森林、木材の価格の適正化推進
  • 複合的持続可能な林業の創設
  • 森と木材のファンの育成、連携
  • 暮らしの中への国産木材の普及
主な事業内容
  • 付加価値を高めた天然乾燥材による素材生産・製材・販売
  • 森林施業、製材、木工などの参加体験イベント事業
  • 耐震診断・補修、バリアフリー修繕等のリフォーム事業
  • バイオマス利用事業
  • 森林施業、間伐事業補助申請支援
  • 立木評価、施業計画、乾燥および製材方法、建築提案などのコンサルティング事業
  • 森林および森林資源利用、木材特性などの調査、研究
役員 代表理事長 代表副理事長
  • 三浦妃己郎 三浦林商 代表
  • 清水正義 株式会社みどりの素材研究所 代表取締役
監査
  • 柳田国男 『林業「熊鷹」代表』